去年の2回東京開幕週を見て

中央競馬も今週から東京開催に戻ってくる。オークスダービーが控える春の本場所だ。さて確認の意味も込めてレースシングビューアーで昨年の2回東京初日の模様を見直してみたが、こちらが思っていたよりも開幕週特有の傾向が薄かったのが印象的だった。非常に興味深かったのは芝のレース。騎手の腕がレースの質をも左右する事を実感した。

そんな中でも特に藤田騎手の騎乗振りの巧みさが目に付いた。絶妙のペース判断、そして仕掛けのタイミングの見事さ。私が感心したのは9Rの新緑賞(3歳500万下・芝2300M)での騎乗だ。このレースは1枠1番のブラックランナー(鞍上江田照夫)が各馬牽制する中スルリとハナを取り先手を奪うが、最初のコーナーを回った後のハロンラップを14秒0、13秒8という極端なペースに落とし込んだ。すると中団に付けていた藤田騎手鞍上のディープウイングが仕掛けて動き、超スローに落とし込んでいたブラックランナーを交わしてハナを奪うと、そこから12.2-12.6-12.1とギアを入れ替えてペースを早めて後続を撹乱、レースの主導権を握るとそのままゴールまで駆け抜けた。

ただ後続馬の中でそうした藤田騎手の戦術を読んで呼応した騎手がいた、それが後藤騎手鞍上のユキノアサカゼ。藤田騎手の動きに合わせて番手を確保し、ゴール板手前まで激しく2頭で競り合い、最終的に競り落として頭を取っていた。この日の芝のレースでは、特に後半の特別レースで、藤田騎手と後藤騎手が互いを意識しているかのようにレースの主導権を奪い合っていたのが面白かった。対照的にこの二人がいなかったレースでは、意外にも逃げ先行崩れての差し馬による切れ味勝負になりやすかったのだが、この辺を見るに当日の馬場状態も肝心だが、騎手の乗り方次第で、当日の連対馬の脚質傾向にも大きな影響を与える事を改めて教えてくれるなと感じ入る。

話を今年に戻すが、明日の土曜日の東京競馬場では後藤騎手が11鞍も騎乗するようであるが、ダートはともかく芝のレースでは、こうした機を見て敏な後藤騎手が乗ってくる馬には注意が必要であろう。レースペースが乱れる事必至の場替わり開幕週の、特に後半の芝の特別レースでは、騎乗馬の人気の有る無しに関わらず、後藤騎手には絶えずマークをしておきたいところであろう。
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  by mf0812 | 2007-04-20 03:41 | 競馬

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