人気ブログランキング | 話題のタグを見る

the end of pride

総合格闘技イベントのPRIDEを主催するDSEの榊原社長が今日、公開記者会見を開き4月8日に行われるPRIDE34を最後に社長の座を辞任し、米国最大の総合格闘技興行団体であるUFCを主催するズッファ社のオーナーであるロレンゾ・フェティータ氏が新設立するPRIDE FC WORLDWIDEに営業権を移すことを発表した。記者会見ではPRIDEのブランドはこれまでどおり残りこれによりPRIDEとUFCが互いに協力し今後はPRIDEとUFCの日米団体による対抗戦が実現するという。

さて、このニュースを簡単に言えばDSEがバンザイした、というだけの話である。地上波がなくなり経営が圧迫、活路をアメリカに求めたが上手く行かず。まぁアメリカ進出は、4月の番組改編期にテレ朝、フジテレビ、もしくは地方ローカル局でもいいからどこかの地上波テレビ局と契約を結ぶための時間稼ぎの側面もあったと思うが、事態は急変せず。今回の事態は事実上ズッファ社によるDSEの吸収合併である。DSE前社長森下氏時代には単なる経理マンであった榊原氏が社長を務めてから様々な問題を起こしながら地上波マネーの絶大なマネーを背景に選手の引き抜き、そして経営規模の拡大を図ってきたが、それもこれも週刊現代に載った一つの記事により、全てが御破算になったワケだ。

今回の吸収合併により、間違いなく日本国内で行われるPRIDEの名称で行われる興行はその規模は縮小の傾向にならざるを得ないだろう。何せUFCの収益の大半はアメリカ国内のPPV放送が主である以上、日本国内でべらぼうなコストを掛けて興行を打つことなど出来様はずもない。万が一フェティータの会社に地上波が付くにしてもそれはPRIDEでなくUFCの日本興行に付く可能性が濃厚であり、プライド単独に地上波が付く可能性は極めて薄いだろう。

明日の未明にはFEGの谷川氏が海外にある総合格闘技団体やケーブルテレビ局を巻き込んだ、対UFCへの大々的な記者発表をすると言うウワサも上がっているが、格闘技バブルがはじけた今、地球サイズの規模で各総合格闘技興行団体が互いの生き残りを賭けての必死の企業間戦争を繰り広げることになる。スポーツとテレビと興行、この関係にまつわるメガバイトなマネーの動き。世界水泳、世界陸上、世界フィギュアスケート。広告代理店に芸能プロダクション、そして…。魑魅魍魎の世界がスポーツを、興行を、蝕んでいく。

  by mf0812 | 2007-03-28 03:52 | プロレス格闘技

<< 全日本プロレス CC開幕戦 TV観戦 ドラゴンゲート 津大会 PPV観戦 >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE