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導火線 着火

イスラエルは2000年に南レバノンから撤退したが、その時捕虜という形で南レバノンに住む住民を多数連れ去った。更にイスラエルが埋め逃げしていった地雷で子供を含めた一般人が毎日負傷している(何故だか知らぬがイスラエルは、何処に地雷を埋めたのかレバノンはおろか国際機関にすら一切教えない)レバノンとイスラエルに国交は無い。外交により彼らを奪還する道は無い。ではどうしたらいいか。そこでレバノンは事実上の国軍状態であるヒスボラを前面に出し領地内に侵入してくるイスラエル兵を拘束しイスラエルと人質交換という形で自国民を奪還してきた。これは過去4回行われている。因みにレバノンとイスラエルは未だに紛争状態であり国境線が確定していない状況である点を付け加えておきたい。

アメリカのメディアを中心にしてビスボラはテロリストグループと報道されているが、実際問題としてヒスボラはレバノン議会に代表者を数名送り込んでいる。つまりアルカイダ(本当にあるかどうかは知りませんが)とは全く違う組織であり、ある意味脆弱なレバノン国軍を支える国軍の別働隊としての意味合いも持っている。では何故レバノンがこの様な二重構造の軍組織を編み出したかといえばもしレバノンが国軍を使い南レバノンでイスラエルと対峙したら国軍と国軍がぶつかり合うというシリアとイスラエルの関係をスライドさせる最悪な事態になる訳で、それを回避するための知恵の集積がヒスボラの存在を生み出したといっても過言ではないと私は見ている。

イスラエルにも当然言い分はあるだろしレバノンサイドの主張ばかりに正当性を求める気は無い。しかしだからと言ってレバノン領土に侵入したイスラエル兵士2人が拘束されたからという理由で女性子供を含めて大量の一般人を無差別に爆撃して殺害しインフラを壊しまくるなど常軌を逸しているとしか思えない。

こうしたイスラエル軍の暴走をアメリカは政治ロビイストとして絶大なる権力を持つユダヤマネーを恐れてか全く制御できないどころか後方支援を続けている。私が恐れるのはこのような理不尽な事態が続けば巡り巡ってホロコーストという人類最悪の悪魔の所業が再びおきかねないという事である。それはつまり一部のユダヤマネーの力によりアメリカの政策が誘導され、レバノンで今起きているようなことが許されてしまうとすれば、必ずどこかで歪みが起きるのが目に見えているからだ。一部ユダヤパワーの暴走が止まらない危うさが充満する。中東は今、危険度がワンランク上がったかなりマズイ状況に突入した感じがする。

  by mf0812 | 2006-07-21 16:59 | ニュース・評論

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