人気ブログランキング | 話題のタグを見る

無理が通れば道理は引っ込み、挙げ句に消えていく PSE法について

私は12,3年程度前に友人からの引きもありビデオ屋と同時に中古ゲームショップ経営に手を出した。ゲームだけでは足りないと踏みCDレンタルや中古買取などもやっていた。中古商品の販売には許可は要らないが、買取には警察(正式には公安委員会)の許可がいる。いわゆる「古物商」の届出での事ある。確かフリマやるにもこれがいるんじゃなかったかな?

許可申請の手続きはそれ程煩雑ではない。地元の警察に行き必要事項を記入した書類を出して申請して、簡単な審査を受けて、晴れて許可が下りるというわけだ。余程の事がなければ、許可は下りる。ただインターネットや公的な場所でそうしたオークションを開催する主催者になる場合には違う許可が必要となる。記憶が曖昧で申し訳ないが、確か「古物あっせん」とかいう別種の許可証だったと思う。興味のある方は警視庁の公式サイトにコーナーがあったと思うので参考にして下さい。

さてそう言うことで私は一応古物商の許可証を持っているわけだが、ゲーム店舗に関しては、つい最近になり長年店長代理をしてくれていたバイト君に譲り渡して、私は経営から手を引いた。事情はいろいろとあるがそれはそれとして、私がまだ業界にいた時だから一昨年の夏以降になるかな、確か業界内ではその頃辺りに着火して、それ以来ずっと騒ぎになっていた所謂「PSE法」に関して漸く世間も騒ぎ始めてきたようである。この法律が施行されると所謂こうした古物商売、リサイクルショップなどが全面的にお手上げになる事が間違いないし、所謂「コレクター」の存在を全否定みたいな、本当にこれぞ天下の悪法である。実際にこんな法律が簡単に通っちゃったら大問題が起きること必至であろう。まず間違いなく全国のあちらこちらの空き地で不法投棄のゴミの山が増えるばかりでなく、正規の業者が消えることで逆に闇の商売が栄える事も容易に想像が付く。しかしまぁ小泉政権というのは本当にロクでもないなと実感するわけだが、この法律はありとあらゆる電化製品に適応されるのがやっかい。レスポールのビンテージもののギターですら取引不可になってしまうという馬鹿げた法律である。

日本のメディアはメールの真偽がどうこうとか永田と言う馬鹿な議員の動向を逐一報じているが、こうした大事な法律(今国会では共謀罪というトンでもない悪法も上程されているが)が素通りしていく様を見ると本当に情けなくなってくる。こうなれば民主党以外、例えば新党大地でも共産党でも社民党でも、いやこの際公明党でもどの党でも良いから、しっかりしてくれと願うのみである。

  by mf0812 | 2006-02-25 14:30 | ニュース・評論

<< 君よ、憤怒の河を渡れ…るのか? 『失われた5年間』から生まれる... >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE