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アグネスデジタルから学んだ事

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<写真は、2003年の安田記念を勝ったアグネスデジタル号>


その昔(そんな昔でもないか)アグネスデジタルという馬がいた。この馬の父親はアメリカにいるCrafty Prospectorという馬で日本ではおろか、アメリカでもG1勝ち馬を出したことがないいわゆる2流種牡馬と区分されていた。アメリカは各地区でG1戦が数多くあり、そのレースとしての格も様々なのだが、そんなアメリカのG1ですら勝ち馬を輩出できなかった。

私は92.3年位から血統を中心にして馬券を買うようになったのだが、今から4年ほど前になる、にわか血統オタクと化していた私は、NHKマイルCにて,そうしたアメリカでのCrafty Prospector産駒成績を集めてきては、『アグネスデジタルがG1等勝つ訳ない』と吹聴し続けた。しかしNHKマイルでは奏功したその理論は、秋になり間違っていた事が証明されたばかりでなく、JRAを代表するような名馬になった訳で、私のそうしたもの言いは、最終的に大恥をかくことになった。

このアグネスデジタルの一件が引き金となり、私は血統に対するスタンスを大きく変えた。このケースをオグリキャップ的な突然変異と決め付ける事ができなかったからだ。いろいろと納得出来る理屈を考えては消し、考えては消しを繰り返し、到達した考え方が、時折ホームサイトである『競馬ジャーナル日記』で持ち出している『記号血統論』というものだ。これに関しては、当ブログでいつか時間を掛けて説明したいが、その一環として『影響力の強い種牡馬をマークせよ』という見方がある。

基本的に競走馬は、父系からの遺伝が一番色濃く出るものだが様々な種牡馬を分類していくと、母系に入っても父系の影響力を消し去る様な種牡馬がいる。私はそういう種牡馬を勝手に「マーク種牡馬」と呼んでいるのだが、そうした種牡馬を下記に記してみると、

リファール系
ロベルト系
ダンチヒ系
グレイソブリン系

この4つの系統の種牡馬は時として父系の影響力を消し去る傾向が窺える。先に上げたアグネスデジタルで言えば、父系のCrafty Prospector産駒としてみるのでなく母系のChief's Crownつまりダンチヒ系として考えれば、先に述べたような間違いも起こさなかったのではないか?と考えてみた。

今の所、この考え方にそって、私は血統を把握しているのだが、今日のオークスで私がスイープトウショウを買った理由は、エンドスウィープ産駒と言うよりも母父のダンシングブレーヴの血を重く見て、ミスプロ系産駒としてではなく、リファール系産駒として考えたからである。桜花賞でも同様の理由でこの馬を買ったのだが過去にオークスを勝ったスマイルトゥモローと同じ系統産駒だと判断した。私がしているスイープトウショウの分類は、差してくるリファール系産駒という見立てである。私の個人的な見方として、桜花賞は逃げるリファール系を、オークスは差して来るリファール系を狙うというのがあるのだが、今年の場合、正にそのパターンが嵌ったような感じである。

ただこうした考え方は、一見血統を考えているようだが、良く見て貰えば分かると思うが、実は血統のこと等を大して考慮して考えていないのがお分かりだと思う。この辺のまがまがしさが、「インチキ血統予想」と自分で読んでいる所以である。勿論データは生ものであるので、こういう傾向は絶えず変化していくものと思われる。この理論(理論と言うほど体系化された予想方法でもないが)の今後のポイントは、今の日本競馬界にやたらやったらいるサンデーサイレンス系産駒をどういう風に区分していくか、ここに問題は収斂されていくだろう。今の所、母父で区分するしかないのだが、他に何がいい分類方法がないが、思案中である。

  by mf0812 | 2004-05-24 02:27 | 競馬

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