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ディスカバリーチャンネル 有名人の事件WEEK

今週のディスカバリーチャンネルは、欧米で起きた未解決事件を特集している。多分マイケル・ジャクソン裁判の評決に合わせての企画だと思うがケネディ兄弟の暗殺から、マリリンモンローやダイアナ妃の事故死に至るまで結構大胆な仮説を立てながら番組を構成しているようだ。

日本でもこういう謎に包まれた、もしくは迷宮入りとなった有名な事件は数多い。その嚆矢と言えばやっぱりグリコ森永事件だろう。最近ビデオ化された高村薫原作の映画「レディー・ジョーカー」の元ネタとなったこの事件は元警察関係者の関与が色濃かったが、結局謎を残したまま事件は犯人を検挙できずに終結した。3億円事件もそうであったが日本で過去におきた謎や事件の場合、警察、検察、官僚という重要ポストにいたと思われる元職の関与を匂わせながら最後まで行き届かないというパターンが多い。戦争終了直後の場合は、それが軍関係者になっていた。例えば帝銀事件などは、細かくなくても少しでもいいから事件の資料をちょいと見れば、逮捕されて獄死という悲劇的な結末となった画家の平沢氏が犯人の訳がないという所に考えは落ち着くし、国鉄総裁だった下山氏の自殺も現状の証拠を見れば明らかに謀殺であったのは疑うべくもない。

しかし事件当時、日本の警察がまるきし無能だった訳でもなく、当時はいいところまでつめて言ったにも拘らず大きな壁の前に力及ばず屈した、という経緯を辿っている。下山事件も帝銀事件も三億円事件もグリコ森永事件も寸前の所まで警察の手は伸びていた。これは海外でも同じだ。JFK暗殺もOJシンプソン事件も真相は直ぐそこにあった、という感じである。ただこういう未解決事件を経た今、日本警察の捜査能力は、極端に落ちている。数年前の年末に世田谷で起きた一家惨殺事件などは初動捜査で信じられないミスを連発している。組織の硬直化と冷戦終結により死ぬ筈だった公安部がオウム事件により再び台頭し人員の囲い込みを始めた為、刑事警察の現場は人員不足含めて、相当に深刻な状況のようである。

まぁ陰謀術数というかどんな事件にも得体の知れない黒幕がいて巨大な悪が世の中を動かしていると言う映画や小説の世界の話を鵜呑みにする気は毛頭ないが、我々が知る事実は、その真実のごく一部でしかないというのを改めて感じさせる、今日見たディスカバリーチャンネルのJFK暗殺検証番組ではオズワルドの単独犯行説は有り得ないという“極当たり前”の結論に達していた。だとするならば、超大国アメリカの大統領は誰に殺されたのか?謎は永遠に続いていく…

  by mf0812 | 2005-06-17 13:44 | その他

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