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NFL PLAYOFF 終戦記念日

ワイルドカード・プレイオフ - TSP SPORTS

私がNFLを本格的に見始めたのは1985年頃、日本テレビが放送を始めた時からになる。まだ家にはBSもなく勿論ンインターネットもない時代、地上波テレビと月刊タッチダウンのみが情報源であった。勿論ジョー・モンタナに惹かれてこの世界に嵌った訳だが、モンタナをスタートにして、様々なスーパースターに心を時めかせたものである。しかしそんな中、何よりNFLにおいて私のスーパースターは、モンタナよりもジョン・エルウェイであった。精悍なマスク、素早く素晴らしい動きに、ずば抜けて強い肩、少しだけ強気なコメント…、そのどれもが私には新鮮で魅力的に写った。NBAではジャズのマローンとストックトン、NHLではカナダの英雄グレツキー、そしてMLBは直筆サインと写真もあるリプケン、そのスポーツを好きになる時、私には必ずと言っていいほど、そういうスーパースターを入り口にして入った過去がある。NFLも然り。私はエルウェイとデンバーブロンコスを入り口にしてどっぷりと嵌った訳だ。

紆余曲折を経て90年代、ブロンコスは黄金時代を築き上げたが、その輝かしい季節はエルウェイの引退と共に収束へと向かう。エルウェイを欠いたブロンコスは第2のエルウェイと期待し、グリーシーという名門の血を受け継ぐQBに全てを委ねたが、彼はそのプレッシャーに敗れた。そして今年。エルウェイと共にブロンコスの黄金期を支えた名将であるヘッドコーチのマイク・シャナハンが勝負を賭けたプレイオフ初戦。コーチとして、一番やってはいけない「昨年と同じ過ち」を繰り返し、デンバーは破れた。多分今季で名将はマイルハイから去るであろう。

元々49ers出身であるシャナハンだけに、完全にズタズタになった49ers再建の為にその力を求められる可能性が高い。しかも今年、49ersはドラフトで全体1位、最優位を保てる、つまり先のオレンジボウルでも大活躍をした、今年の大学最優秀選手(ハインズマントロフィー獲得選手)であるQBのMatt Leinartを取る権利を持っている。そもそもシャナハンは、49ersでQBコーチとしてそのコーチのキャリアをスタートさせた。ここから先は私の推測だがシャナハンはブロンコスで出来なかったエルウェイの後継者を自らの出身地である49ersで成し遂げるのでは…と勝手に妄想している。

兎にも角にも、デンバーの今シーズンは終った。時代が変わる予感が漂う。

  by mf0812 | 2005-01-12 14:52 | スポーツ

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