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NFL WEEK 6 回顧

Week6の注目カード

私のWEEK6最大の注目試合は、グリーンベイVSライオンズの試合だった。勿論主眼はグリーンベイにある。何せ開幕から1勝4敗。地元ランボーフィールドでの無残な負け方を繰り返しているのを見て、いよいよなのか?という嫌な胸騒ぎを覚えていたからに他ならない。

グリーンベイ・パッカーズは、1919年に結成された由緒あるチームだ。1921年に設立してまだ間もないNational Football League に加盟して以降、リーグ最多12回の優勝を誇っている。つまりこれらの成績はスーパーボウルが始まった1967年以前も含まれているのであり、初代スーパーボウルチャンプであるグリーンベイ・パッカーズは、それ以前に実に9回もNFLのタイトルを獲得している古豪である。初代ヘッドコーチである名将カーリー・ランボーの名は、スタジアムに刻まれ、初代スーパーボウルを制した名将ヴィンス・ロンバルディの名はスーパーボウル覇者に送られるトロフィにその名を残している。

このグリーンベイ・パッカーズというチームは、人口10万人弱の一地方都市をホームタウンとしているが、その名は全米で知らぬものはいない正にフットボールの街である。しかも特筆すべき点は、このチームはアメリカ4大プロスポーツチームの中で唯一の「市民が所有するチーム」であるという事である。1923年に非営利法人となって以降、理事会によって運営されており、その理事会は実務経験豊富な地元の財界人を中心に、元パッカーズ選手や地方判事、地元大学の学長など、さまざまな地元の人々が名前を連ねてる。球団オーナーを除き、彼ら理事全員が無給であるのも大きな特徴だ。

過去4回に渡り、球団の株が発行されており、それを約11万人の市民が所有している。この株を売買することは禁止されており、配当金が出る事もない。グリーンベイ・パッカーズの株主である、これがその株を持つ人間の誇りなのである。毎年シーズンオフになると、グリーンベイで株主総会があり ヘッドコーチをはじめとする球団首脳が、株主たちに対して説明や質疑応答を行う責務を負っている。

こうした事情を踏まえてもらうとお分かりかと思われるが、グリーンベイにとって地元の試合での敗戦は、単なる負けでは済まされないのである。私がこのブログで何度か触れているようにプレイオフに出る出ないも勿論大切だが、地元ランボーフィールドでの勝利こそグリーンベイというチームに課せられた命題と言っても差支えは無いと思われるのである。

そんな最中、シャーマンHC就任後、特に昨年来からランボーフィールドでの成績が悪いのが私には気になっていた。そして今年に入り只今連敗中。しかもその負け方が悪すぎる。確かにシーズン前から故障者が続出し、契約問題がこじれだり、エースQBファーブが痛んだり、ここに来てオフェンスコーディネーターのトム・ロスリーが病に倒れると言う、悪夢の様な出来事が続いていると言う面もあるが、特にディフェンス面でのザル具合に不安を覚えていた。

しかし今週は病に倒れたロスリーOCの替りにシャーマンHCはプレイコールをしたのが奏功したのか、見違えるような切れ味鋭い攻撃を連発。ファーヴが31試合連続でTDパスを決め、ダン・マリーノを上回ってNFL史上単独2位になり、更に通算47106yds到達でフラン・ターケントンを上回って、NFL史上4位になったというオマケ付でデトロイトに快勝した。ただ相変わらずディフェンス面での脆弱さは解消されておらず、特に今戦では、スペシャルチームが何度もデトロイトのリターナーにビックゲインを許していたのが気掛かりである。

兎にも角にも2勝4敗として、一応の格好は付けた感じだが、基本的な問題点はいまだ解決されていないのは間違いも無く、今後も苦しい展開が続きそうである。しかしWEEK8辺りには故障者もほぼ戻って来そうな塩梅で、ファーブの相変わらずここ一番での凄みは健在であり、体制整い、守備面での戦術練り直しが成功すれば、グリーンベイお得意の後半の巻き返しがあるかもしれない。引き続き、グリーンベイの動向には要注目である。

因みに私が長年ファンであるデンバーは何故か絶好調。しかし前にも触れたがVSレイブンズ戦が大きなハードルである。ここを無事に越せれば今年はいけそうだが、ここでつまずくとバタバタバタとここ数年の傾向である後半尻つぼみ状態になりかねない。相手の術中、つまりロースコアゲームにならぬよう、攻撃陣には心してもらいたい所だ。

  by mf0812 | 2004-10-22 11:40 | スポーツ

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