今回の武豊降格事件はなかなか面白い展開になってきた。昔はこういう話は良く合ったし、まぁ天下の武豊ですらこういう憂き目に合うというのも興味深い。
さて今回の騒動で俄然注目を浴びているのが騎手仲介業、つまり騎手エージェントの存在である。このシステムを日本競馬に最初に持ち込んだのは岡部幸雄。岡部は旧知の仲であった競馬予想紙・競馬研究の松沢昭夫にその役を頼んだ。これをきっかけにして松沢は横山典、柴田善、田中勝そして蛯名のエージェントもする様になった。こうしたシステムは非公認ながら半ば公然と行われていたわけだが、JRAも現状を追認することとなり、昨年の5月から、「騎乗依頼仲介者」としてエージェントをする人間を届出制にして全体を把握するようになった。
昨年の夏頃に発売された競馬最強の法則では、どういう人間が騎手エージェントをしていて、誰を抱えているのかを取材して明らかにしている。それによると下記の様な感じになっている。特に関西では競馬ブックに所属する記者がその任に付いている事が多い。ある意味競馬ブックと言う会社自体がエージェント会社に近い存在である。この辺の事情が絡んで時折逆に競馬ブック記者にコメントをしないという騎手が現れてくる様だが、この辺の良し悪しに関しては今後サークル内で大いに議論したほうがいいのではないかと老婆心ながら思うが、まぁどうせ業界内部の話しだし我々の様な一介の馬券買いには関係ない話かな。因みに主なエージェントを下記に書いておこう
☐小原靖博(競馬ブック記者)福永、四位、岩田、鮫島、川田
☐井上政行(競馬ブック記者)安藤勝、柴山、
☐川田英太(競馬ブック記者)秋山
☐松本晴夫(競馬ブック記者)和田
■植木靖雄(日刊競馬記者)藤田(関東遠征時)中館、内田博
■ヒロシ(競馬エイト記者)後藤、藤沢厩舎担当
因みに武豊のエージェントは元「馬」の記者だった平林雅芳が担当しているが、最近すっかり予想をしなくなった平林氏であるが武のエージェントやっていればそれだけで凄い稼ぎであるのは容易に想像が付く。安定して儲けられれば馬券買う必要は無いだろう(笑)
ただJRAも公認して届出制にしたのなら、誰がその届出をしていて、エージェントとして誰を抱えているのかの情報を開示するべきではないのだろうか。言うまでもなくこの事項は馬券作戦上、かなり重要なファクターになるのは言うまでも無いのだから