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TARGET NOTES VOL.3 メンバーレベルをどう算出するか?


★ メンバーレベルをどう算出するか?★

指数予想は芝よりダートの方が確度が増すというのが通説だが、ダートレースは極端なスローペースが少ないという点と、ピッチの状況がレースに与える影響が芝に比べて安定しているからではないか?というのが、私の見解である。

亀谷氏が提唱したトラックバイアスと呼ばれるような路面の状況如何で偏向したレース結果を招きやすいというのも、どちらかと言えば芝レースの方に感じやすいのも事実だ。

さて指数判断で重要なファクターとして出走馬のレベル評価がある。TARGETでは基準タイムを設定すれば、単純にスピード指数とほぼ同じ指数(TARGET内では補正タイムと呼んでいる)を算出する事が出来る。通常この基準タイムは、TARGETのサポートページから無料でダウンロード出来るが、私の場合、自分で基準タイムを策定し、当日の馬場差を独自に判断して入力している。ただ独自と言っても、それ程のスキルが自分にある訳でもなく、結局は過去のデータとの比較とGCで放送している「先週の結果分析」という番組を下敷きにして計算しているに過ぎない。このサジ加減が難しい訳だが、一番難しいのは当日の馬場差算出であろう。

そこで先ほど述べた難しい出走馬レベルの判断をしおくてはならない。メンバー構成をどう考えるかが馬場差算出の際にも大事なポイントになる。先週の結果分析でもメンバーランクとタイムランクという2つの評価を出しているが、そのメンバーランク評価が一番難しいのは、言うまでも無く新馬戦である。何せデータが皆無な訳だから。新馬戦の評価は3ヶ月程度後にそのレースに出た馬の履歴を調べていかなければならないだろう。

さてそんな新馬戦を除くメンバーレベルを測る時には、私の場合、出走メンバーを馬データ検索に送り、戦歴を検索する。そその次にクラス別成績画面で着度数を確認。その画面で着毎にポイントを設定し、その合計を出す。ポイントの基本は、1着から5点、4点、3点…と続き5着以外はゼロ点。また特別戦での成績は0.5点を加算、逆に牝馬等の限定戦での場合は0.5点を引く。他にも、重賞や下級条件での成績、また上級条件で、更に集計期間と、この辺の微調整は加える事になる。

例えばある日の新潟の3歳未勝利戦を例に取ってみよう。出走頭数は14頭。クラス別着度数ポイントは、新馬戦0-1-1-2-2-17で合計で13点、未勝利戦では、0-3-5-5-7-48と合計44点でトータル57点になる。ただ新馬未勝利戦にクラス壁なしと判断しているので、クラス上下での加減はナシにしている。但し半年以降前の数字は差し引き対象にしているので、それを引くと36点。この数値を出走頭数で割りますと、約2.57。と、いう事でこのレースの出走馬ポイントは2.57点になる訳だ。

さて問題はここからでこの数値が果たして高いのか低いのか?他との比較が大切になるのは言うまでもない。同じく同日3歳未勝利戦のポイントは、トータルで62点。集計期間の差し引きで、合計38点。出走頭数は15頭だから割ると約2.53。レベルポイント2.53ですから、この数字だけ見ればほぼ同じ程度のメンバーレベルという感じになる。近2年間でこういうスタイルに3歳未勝利戦のおけるレベルを測定すると、概ね2.2から2.5程度に落ち着くのだが(勿論時期や競馬場によって数値がずれる)この範囲から下にシフトするとメンバーレベルは低く、上にシフトすればメンバーレベルは高いと判断している。

勿論、言われるまでもなくこのやり方はカナリ乱暴な方法で、相当に穴のあるメンバーレベル診断だとは思うが、一応の目安として考えるならば、ある程度の感じは掴めるかと思われる。こうしてメンバーレベルを判断し、基準タイムとその日全体のレースを見比べて、馬場差を算出する、というのが私のルーティンだ。そして先週の結果分析を見て確認と補正。この作業に最適なのは、「Stm Ed」というTARGET 支援ソフトが有効であるが、最近ではTARGETの最新版では、そうした支援ソフトを使わなくてもこうした微調整ができるのがありがたい。

このスタイルのレースレベル診断は、馬場差算出だけでなく、案外他にも使い道はあると思われるので、TARGETユーザーの方で、もしこの辺に迷いがある人ならば何かの時に試算されてみては幸いだ。

  by mf0812 | 2004-08-20 19:24 | 競馬

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