WOWOW エキサイトマッチ デラホーヤ6階級制覇

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試合後のコメントを聞いていても、とても前人未到の大記録、ボクシング界に名を残す大偉業をなしえた選手の内容とは思えなかった。

未だに「ゴールデンボーイ」と呼ぶには、いささか年齢を重ねたオスカー・デラホーヤだがそのボクシング界での栄光の足跡は、マイク・タイソン、イベンダー・ホリフィールドというヘビー級の猛者たちよりも、ある意味では凌駕している輝きを保っている。私の心の中の永遠のヒーローでもあるシュガー・レイ・レナードと双璧をなす戦績、チャベス戦での歴史に残る大勝利、トリニダート戦でのまさかの敗北、どこまでもドラマティックなデラホーヤのボクシング人生は、溢れる栄光と一筋の陰で彩られている。

天才・デラホーヤがミドル級への参戦表明をして以降、、ボクシング界では史上初の6階級制覇をデラホーヤがいとも簡単に達成するであろう、というのは何となく既成事実化していたのも確かであった。しかし目の前で展開されたその現実はそんな甘さを砕き散せる重き戦いの傷痕の跡。しかしその事を戦前からこの偉業のタフさ、厳しさを一番理解していたのは、この挑戦を選んだデラホーヤその人であったのだろう。試合後の彼の表情がその全てを物語っていた。デラホーヤがなしえた業績を盲目的に過信して、単純にそうした6階級制覇という現実の重さを忘れ油断したのは、見ていた我々観客だったのかもしれないなと痛感する。

王者フェリックス・シュトルムとの試合は正に一進一退の攻防。この間の日本で行われたWBA世界フライ級タイトルマッチにおけるベネゼエラのジャッジが紛れ込んでいたらどうなっていたのか、興味深いが、とりあえずはデラホーヤが有効的な手数で上回り3-0の判定勝利。

考えてみれば94年のスーパーフェザー級王座獲得から10年越になるこの6階級制覇は、実に約13・6キロの体重を増やしての偉業達成である。しかしその達成したリング上のデラホーヤの姿は、ミドル級の壁の高さと共に、この偉業達成の重圧感の物凄さを如実に表していた。私はその疲弊しきったデラホーヤの姿に、逆に胸を打たれ感動を覚えた。まるで敗者の様なコメントを繰り返すデラホーヤのその姿に。

9月には、この日セミで防衛に取り敢えず成功したWBA、WBC、IBF同級統一王者バーナード・ホプキンスとの対戦が内定している。今度はミドル級タイトルの4団体統一という果てしないモノをを目指すデラホーヤ。重き十字架を背負った「ゴールデンボーイ」は、一体どこに向かおうとしているのだろうか?

 ホプキンス vs デラホーヤ
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  by mf0812 | 2004-06-07 22:22 | プロレス格闘技

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