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有馬、悩む

私はこの日記で、芝コースにおいて高速馬場とか高速馬場設定とかいう言葉をよく使う。これは単純に時計の出易い馬場というのではなくて路盤構成上から過去に比して絶対的に時計が出る「設定」になっている馬場、と捕らえて頂けるとありがたい。つまり確かに時計は早くなるが、こういう馬場は重馬場になろうとも開催が進み見た目で馬場が荒れていようとも「高速馬場設定」に大きな変化はない。故にこういう設定で馬場が構成されるとになるとアメリカンタイプの種牡馬が台頭しやすいと見ている。

サンデーサイレンス系産駒が作り出す高速タイムとアメリカンタイプの種牡馬の産駒が作り出す高速タイムとでは全くその質が違う、というのが私の見解である。昔の中山開催は、秋の初っ端の開催は、今まで述べてきたような「高速馬場設定」で行われていたが、冬の開催では、そうした馬場ではなく通常仕様の馬場で作られていた。ベテランの競馬ファンならお分かりかと思うが、少し昔までの秋中山の最初に行われる京成杯オータムハンデ杯ではどちらかというと古びたノーザンダンサー系の馬がトンでもないタイムで快勝なんていう事を良く見かけたと思うが、今の中山は年がら年中そんな感じのモット酷いバージョンで施行されていると考えてもらうと分かりやすいかなと思う。

先週の中山競馬場の芝コースはそんな「高速馬場設定」特有のアメリカンタイプの種牡馬の産駒が距離の長短に関係なく上位に顔を出していた。血統中心にして馬券を買う人なら私の様な見解を取っていた筈で、中山のメインで行われたフェアリーステークス等は何も考えないでただ条件に合致する種牡馬の馬を絨毯爆撃的に買っていれば簡単にしとめることが出来た筈だ。少しの勇気と財産がある人なら帯封を楽にしとめられたんではないかと思う。特に10R、11Rは非常にわかりやすい結果が出ていた。ありていに言うならヴァイスリージェントやストームバード等のアメリカダート血統の入った馬をベタ買いしておけば十分だという事である。

と、いう事で有馬記念である。間違いなく今週も先週同様の馬場で行われる事は間違いない。中山競馬場がこのような馬場設定になったのはこの日記でも何度も触れている様に01年から。ここをターニングポイントにして有馬記念では欧州タイプの種牡馬の台頭が薄まり、それと同時にアメリカダート血統的な馬が上位に顔を見せ始める。今年の有馬記念もこの傾向に変化は無いだろうというのが私の見立てだ。さてどんな馬を選ぶか。決めるのはまだ早い。

  by mf0812 | 2005-12-22 02:18 | 競馬

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