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両国鮮血 8.4 W-1 両国大会

今日は両国にプロレスを観に行った。W-1なる新しい興行である。ボブサップに曙、長州、健介にムタ、更にはマスカラスにテリーファンクまで勢揃いという豪華な顔合わせだが、この興行は実質ワンマッチ興行である。セミに組まれたノアの秋山対元新日の柴田。この試合だけを観に私は仕事を終えてクソ暑い中、両国に向かった。

何の期待もなかったセミまでの試合だが何よりも鳴り響くテーマソングが良かった。会場で大音量で聞く名曲はそれだけで心が躍るものである。(但し第2試合に組まれていたAJスタイルズ対カズハヤシはナカナカの試合だった)スピニングトゥホールド、スカイハイ、鶴田のテーマソングであるJ、橋本追悼セレモニーで流れた爆勝宣言、パワーホールにサップのテーマソングであるツァラトゥストラはかく語りきまで、まぁ名曲が流れるの何の。単純に嬉しかった。

メインイベントの曙VSムタはボーナストラックみたいなもので「ハッスル」以上に「ハッスル」テイスト溢れる試合となったが、そんな試合はどうでもよい。私が見たかったのはセミである。期待に膨らませ観戦したそのセミの試合、嬉しい事に内容は期待以上のものになった。何より最近番手逃げそのままゴールまで雪崩れ込みみたいなイージーなノープレッシャーのプロレスが続いた秋山が久し振りに牙をむいたのがいい。感情剥き出しに、柴田の後頭部に何度も椅子を振り下ろす秋山の鬼の形相に痺れる。そして技術面とスタミナ面に不安を残す柴田に対し直線的なファイトを仕掛け、そして全部受けきる。柴田も今まで見せなかった心の奥底から湧き出る感情を爆発させ、素晴らしい後先考えない攻めの闘いを見せた。心意気やヨシである。秋山はノアの選手であるが、今日リング上に展開したプロレスはかつて橋本が新日在籍時に若手に対して行った格意識丸出しの叩き潰すプロレスに酷似していた。秋山自身は嫌いだというそうした格意識溢れる闘いが対柴田に良く似合う。まぁ本当なら新日時代に永田などがしなければいけない戦いだったのだが、それを秋山がしているという点に今の新日の迷走具合を透けさせたりもするが…。

兎にも角にも柴田に顔面を蹴られ流血しながら場外で暴れる秋山の姿を見て彼が未だ錆び付いていなかった事を確認でき嬉しかった。前田の前でキャプチュード出す遊び心も健在だ。そしてこの試合を終えて柴田がレスラーとしての格が上がり商品価値が付いた事が何よりの収穫だろう。これがプロレスの醍醐味である。今後、この2人が如何にして交差していくのか、本当に楽しみだ。

  by mf0812 | 2005-08-06 03:58 | プロレス格闘技

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