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日々雑感   悪夢の連鎖

郵政民営化。小泉首相は「民間で出来る事は民間に」という大義名分でこの政策を推し進めている。つまり政府の仕事をなるべく減らしてコストを切り詰め小さな政府を目指す。つまりアメリカ共和党の政策と同じだ。でもその大義名分は「だったら郵政を民営化するなんていう大掛かりな事しないでも単純に郵便事業を民間に解放すればいいじゃない」という一言の返しの言葉を放つだけで済んでしまう。

じゃあどうしてここまでこの政策に現政権は拘るのか。言うまでもなく郵便局が持つ巨大な郵貯、簡保の資金を欲しがっているトコロがあるからだ。今までは財政投融資を使い財務省がそれをコントロールしてきた。年金の無駄使い事業の徹底追求も大事だがここが諸悪の根源である。これが民営になればそのお金の行く先が何処に向かうのか。言うまでもない。アメリカの金融関係者が喉から手が伸びるほど欲しいのがこの巨大な郵貯マネーだ。アメリカ民主党よりとされていたシティバンクは、“偶然”にも昨年末から諸問題が明るみに出て財務省が異例のスピードで処分を発表し日本国内では業務停止状態となった事はこの日記でも触れた。状況は我々の知らぬ間に整っている。

アメリカではライフル業界並みのロビー活動をすることで知られている畜産業界の圧力に抗し切れず輸入牛肉問題で妥協に次ぐ妥協を重ねて輸入再開は時間の問題とされていたが皮肉な事にアメリカ国内で2頭目の感染牛の存在が出たお陰でこの話は立ち消えになった。だから郵政民営化なのである。だってそのお陰でサミットでアメリカ政府へのお土産がなくなっちゃったんだから。この法案を通すにはなりふりは構っていられない。そのためには今までとうの昔からその存在が明るみに出ていた道路公団とゼネコンや建設業界では恒常化していた橋梁の談合事件がこのタイミングで表に出てきた。郵政民営化に反対している人間は、この疑惑とマル被り。これも偶然なのだろうか。検察を上手く使い政権をコントロール。どこかで見た光景だ。

よくよく現政権の政策を見ていると瞭然なのは、今の岸信介からの流れを汲む清和会政治の流れは、全ての基点がアメリカ発となっている点だろう。正確に言えば今のアメリカ共和党右派のガキの使いと言ってもいいか。何せ共和党左派の中では明確に現政権へのノーという意思表示が顕著になりかけている。泥沼化するイラク戦争、巨大に膨らむ軍事費と借金。現ブッシュ政権が底なし沼に落ち込むのに日本が付き合う必要があるのだろうか。イギリスから飛び込んだニュースを見ながら嫌な予感が漂うのみである。

  by mf0812 | 2005-07-08 03:40 | ニュース・評論

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