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日々雑感        12/6 チーム内競争の虚しさ

清原 清水と一塁勝負 横一線バトル堀内監督明言

日本のプロ野球を長い間見ていると、良く見る光景である。こういう選手のポジション競争みたいな話が出てくると、それとセットで出てくるのが『プロなんだから、こういうポジション競争は当たり前』的な論調である。

しかし私にはこのようなポジション競争など全くプロ的なものには見えない。その逆に素人考えにしか見えないのである。有力選手がトレードなり移籍なり引退なり怪我なりでポジションが空いてしまいそこを経験薄い選手や若手の選手が競う、というなら話は別だ。そうした競争はチーム内を活性化させ、必ずやそのプラス面が上手く作用するのは言うまでもない。しかしだ、この記事に出ているように清原、清水、江藤と言う年棒が1億円を雄に越す選手らを競わせるなんて言う発想は、明らかに素人考えだろう。逆に言えば、同じポジションにそれだけの選手を抱えていると言う編成ミスと呼べる状況ではないかとすらいえるのである。

しかも戴けないのは、この3人のうち誰を選択するかで、他の打順やポジジョンとの兼ね合い、引いては投手の起用法に至るまで、選択次第ではチーム編成が根底から覆るくらい大きく変わってしまうからである。俯瞰からの視座の欠落、ありていに言えば戦力の編成を全く考えないパッチワーク的な物の考えだという気がしてならない。そもそも清原が要らないのならば、球団が戦力外通告をすれば済むだけの話だ。それを清原の方から辞めたいという言葉を言わせるような状況を作ろうと言う魂胆が浅はかなのである。

それにだ、現巨人監督は来年のチーム編成に関してスピード野球を標榜する訳だが、秋季キャンプで走塁の練習やエンドラン練習の徹底をしたという話も聞かない。そもそも昨年殆ど盗塁はおろかエンドランのサインすら出さなかった監督が(モット言えば、指揮権を任されていたヘッドコーチ時代も含めてそうした戦術は殆ど採ったためしがないのに)急に戦術変換など出来るのか非常に疑問が残るのも事実である。

こうした事から分るのは順序が逆なのは明白な事である。監督が戦術を変更するのでなく、チームのGM(最高責任者)がどういう野球をしたいのか、そしてその野球を実践するためにどういう手駒を揃えるのか、そしてその方向性に見合う監督を探してくる、というのがチーム編成の正しい手順であり、巨人の場合、本来投手出身という事でブルペンなどの整備を任された筈の現監督は、昨年全くその部分に関して機能しないどころか、悪化させたと言う段階で、その役を果たしていないという事になる。

つまり解雇か継続雇用かの選択で騒がれるのは、清原ではなく、本来ならば監督その人で無ければならない筈だ。もしくはこの監督を選んだ人物の去就にこそスポットが当たるべきなのである。

参考SEABLOGスポーツ:組織の非情(工藤と桑田)

  by mf0812 | 2004-12-06 13:24 | スポーツ

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