人気ブログランキング | 話題のタグを見る

日々雑感   10/6  エナミー・オブ・アメリカ

この間アメリカCBSの名物番組である「60ミニッツ」がガセネタを掴まされて共和党陣営や他のメディアに袋叩きにあっていたが、この番組は民主党だろうが共和党だろうが「現政権に厳しい」というマスコミとしては至極真っ当なスタンスで報道し続ける数少ない優れた報道番組であることは間違いない。日本でもBS系列の地上波とBSデジタル放送で「60ミニッツ」は見る事が出来る。

さて今日アメリカでは副大統領候補同士によるテレビ討論会が行われたがその共和党現副大統領であるチェイニーに関する話題をこの間のBSデジタルで放送していた「60ミニッツ」で取り扱っていた。勿論話題はチェイニーがCEOを勤めていた(現在も役員賞与を受けている)ハリバートンの特集である。

この日記でも何度か取り上げてきたが、最近では世間的にもイラクの復興事業の90%を請け負っているこの会社への疑惑が知られる様になったのは喜ばしい話であるが、やっている事は全く以って喜べないのであるのは言うまでもない。さて件の「60ミニッツ」の特集で私が知らなかった事実が出ていたので触れておくと、なんとブッシュの言う「悪の枢軸国」(正確に言うとスピーチライターが編み出した造語だが)である筈のイランに対してハリバートンが毎年約4000万ドル分の事業を行っているとの話が出ていた。

アメリカの国内法では、アメリカ在籍の企業はイランやシリア等の問題国との商取引は禁止されている筈である。しかし、海外で会社登記されている子会社に対してはこの法律は適用されないという抜け道があるそうで、なんとハリバートンは「ハリバートンプロダクツ&サービス」という子会社をケイマン諸島に作り、その会社を通してイランと堂々と油田開発の取引をしているそうだ。同しパターンで、CONOCO-PHILLIPSという会社は,シリアで天然ガス開発事業を進めている。因みにCPという会社の幹部にはキッシンジャー元国務長官の関係者等が名を連ねており同社の株売買担当は、ハリバートンと同じテキサスの超名門石油系財閥メロンファミリー系の投資銀行である。更に因むと今の原油高を意図的に作っているヘッジファンドも同系列に属している社が多いという。

もしもアメリカが言うようにイランがテロ支援国家ならそのイラン相手に大商いをしている企業はテロ支援企業である筈だ。となれば、その企業の歴代CEO(しかも今も役員賞与を受ける人間)はテロ支援協力者となる。つまりアメリカが本気でテロとの闘いを遂行するならまず真っ先に現職副大統領のクビを切るべきなのである。

  by mf0812 | 2004-10-07 04:43 | ニュース・評論

<< 日々雑感   10/7  追憶... THE HEART OF RINGS >>

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE